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ピアノ/ピアニスト③

それでは、最近好きなピアニストを紹介したいと思います。

きっかけは、ドビュッシー/サティー/ラベルという作曲家たち、音楽界の印象派が気になりだしたからです。
特にサティーとラベルに心酔してしまいました。

ところで、音楽史の勉強にはここであの坂本龍一教授が詳しく可笑しく、無料で解説してくれていますので、是非観てください!!凄く面白くて、音楽史が良く解りますよ。氏もドビュッシーらにかなり影響を受けたようです。

そこでこの人-サンソン・フランソワ-
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観りゃ解りますね?そう、フランス人です。。自由な個人主義の国。印象派の三人が活躍した国のピアニスト。

古典派のバッハやベートーベン、モーツアルトのドイツ系とは違う、エスプリのフランス音楽にドップリはまってしまいました。ショパン(彼はフランスで活躍)でその兆候はすでにあったのですが、特にドビュッシーラベルが解ってきた時の衝撃はそれはもう凄かったです。。特にフランソワの演奏スタイルがこれら印象派の作品にピッタリマッチするのですが、以前紹介したイタリアンピアニストとは対極ともいえる(ABMの最高傑作ドビュッシー映像と聞き比べると面白い)、不確実性。酔いどれのようなテンポ感。。坂本教授もおっしゃってますが、印象派たちの音楽性は-水-や-雲-海-と言った自然界にあるとらえどころの無いものを表現しようとしています。フランソワの演奏は非常にムラがあり良い時と悪いときの差が激しかったそうです。しかし、本人にはコントロールする気は全く無く、というかこれはプライドというか、コントロールといった事をあえてしないという信念のような気概が彼にはあったのだと僕は思います。そう、フランス人は-あえて-しない人達なのです。ひねくれ者?そうかもしれません。しかし、その高い志に惹かれるのも事実です。
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最近のピアニストとはいえフランソワはやはり一昔前の人。

-アレクサンドル・タロー-
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現代フランスを代表するピアニストの一人で、特に優れたCD録音が注目を集めています。彼のラベルとサティには脳天をカチ割られるような衝撃を受けました。。

以前、四国を旅して周った時訪れた、雄大でミニマムな美しさをたたえる気品のある川、四万十川。その源流点にたどり着いたとき、ラベルの-水の戯れ-を丁度聴いていて、さすが水っぽい曲だな、いいな。。合うな(水がタイトルだから当たり前か。。)面白いなっと感じるようになりました。その後も、水の綺麗な四国、海に囲まれた四国で-海原の小舟-などが、ベリーマッチ。。シンクロしていきました。帰京後も四国の旅の思い出はラベルとともにいつまでも蘇ります。
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フランソワ。他のどの演奏家ともかけ離れた酔いどれテンポ感、気分の振れ幅。。ある意味究極の芸術家肌タイプです。彼の感じた解釈をご堪能ください。

タローのラベル。特に-ガスパールの夜-は衝撃的な演奏です。。瑞々しい演奏で、なにかいい意味であまり弾き込んでいないというか。。ほんとにフレッシュな弾き方をします。。現代ピアニズムもすばらしい。

元祖フランス人ピアニスト、コルトーの全集。。CD40枚入ってこの値段。一生モノです。。

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by unknown-design | 2012-10-08 18:54 | 芸術

人生で遭遇する様々な未知の体験について。カメラと一緒に旅に出よう☆


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