2013年 01月 02日
杉本 博司/hiroshi sugimoto
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日本を代表する現代芸術家。東京及びニューヨークを活動の拠点としている。作品は厳密なコンセプトと哲学に基づき作られている。8×10の大判カメラを使い、照明や構図や現像なども完璧な仕上がりは技術的にも評価されている。
植物の根っこ?と思っていたら、なんと電気。。
『Lightning Fields』
「ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが、フランスのダゲレオタイプ開発に対抗し、電磁誘導の実験を中断してカロタイプの研究を再開した故事に基づき、電磁誘導実験を21世紀になって引き継ぎ撮影するというもので、放電現象により生のフィルムの上に像を結ばせたものである。」との事。
まあ雷も自然の一種。
そういえば、画家ジャクソン・ポロックも自然をモチーフにあの独特な画風を完成させたとか。
ポロックの有名作1950年代にこの作品って。。突き抜けてます。。
つまり、フラクタルなんです。フラクタルとは自然界にある法則性の事。
「近似的なフラクタルな図形は、自然界のあらゆる場面で出現されるとされ(例:樹木の枝分かれ)、自然科学の新たなアプローチ手法となった。逆に、コンピュータグラフィックスにおける地形や植生などの自然物形状の自動生成のアルゴリズムとして用いられることも多い(フラクタル地形など)。」
*WIKI
解り易く言うと、木の枝の形状って先端を拡大すると同じデザインが見えて、その先端をまたよく見ると同じデザインになっていて。。。っていう法則性のことです。
このエレクトリックの軌跡を観た時こんなことを考えました。杉本さんは自身で何度も実験し電極棒を開発。この画像はなんとフィルムに電気を焼き付けてプリントしたものだったのです。カメラという媒体を通さずにプリントする。うーん面白い。彼はある意味、写真家ではないのかもしれません。しかしながら、皮肉にも写真を発明した一人のタルボットの実験を引き継ぎ、導かれるように偶然同じような電極棒を開発し、作品作りを続けているそうです。
科学者のよう。。ワクワクしますよね。。
「海景」シリーズ
この作品大好きです。
このシリーズは記憶を最も遡ったとき、浮かんだ風景がコンセプトだそうです。U2のボノも杉本さんの大ファンらしく、2009年のU2のアルバムジャケットに使用。お金のしがらみを嫌った杉本さんは、友情の崩壊を危惧し、ボノと原始的な物々交換を提案!(笑)U2の楽曲の使用権と交換にこの作品をあげたとか。。凄いいい話。
因みに、僕の最も遡った記憶は。。マンホール。。0歳から突っ込まれた保育園の柵網越しに見た、マンホールです。一人で柵飛び越えて冒険してみたい!という好奇心の記憶。。
原美術館「杉本博司 ハダカから被服へ」展2012
一枚の布地がこんなにも美しく折り重なる。
この立体感。。三宅一生氏のデザインを一層際立たせる撮影。圧巻でした。
再現模型を撮影した「ジオラマ」シリーズ(1994年)より
この剥製をモチーフに撮影した作品で有名に。つまり写真は嘘をつけるという事、事実とは何か?を問います。
ポートレート 蝋人形を撮影したシリーズ。
「生者と死者の境界線はどこにあるのか」
アーキテクチャシリーズ
「現実が介入する以前の風景に、降り立つ事は可能か」
建築家ル・コルビュジェ設計のサボア邸。
自身も建築を独学し大工仕事までこなす杉本氏。。対象をあえてぼかして撮影し、重要なラインを際立たせる手法。ぼかされた映像は建築家が思い描いた原初のイメージ。
好きな建築家、安藤忠雄の光の教会。。ホント好きな作家って、さりげなく繋がってくるよなあ。。不思議。後で紹介する映像作品の音楽も渋谷慶一郎さんだし。。
シアターシリーズ
実際の映画館に多い時は1週間も通い詰め細部まで徹底的にこだわり、撮影された。実際に上映中シャッターを開けっ放しにし、あらゆる映像、時間が凝縮され、スクリーンはホワイトアウトされる。。。
光学ガラスで出来た五輪塔。
杉本の作った塔は宇宙を構成する五大のうち、水を示す球体が核をなす。球には30年以上撮り続けている海景が封じられている。帰依する対象を失った「私」の意識の源。
徹底したリアリズムに対するこだわりは、幼少の頃から苛まれてきた自身の存在の希薄感、現実に対する虚無感などによるところが大きいようです。この気持ちに僕は激しく共感しました。。
「答えは絶対に解らないという設定の中、我々は探究装置のようなものだけ与えられ、そこに放り込まれあがいている」
*サルトルの言葉、「我々は自由の刑に処されている」を思い出します。
非常に多彩な活動を並行して行っており、能や伝統芸能にも興味があるようで、氏の凄いところは舞台や衣装デザインなどを全部自分で作ってしまうところです。世界的な業績に反して、日本ではあまり知られていないようですが。不思議でなりません。
こんなの見つけました。このドキュメンタリーは見てなかった。
↑
音楽の渋谷慶一郎氏は、杉本さんのアーキテクチャーシリーズに触発され作曲。非常にタイトなスケジュールのなか作ったとか。対象をぼかす手法を音楽で実験し、ピアノの打鍵(アタック)音をあえて取り去り、伸びていく音を本質と捉え、一切何も考えず構築。それでも音楽は成立するのか?実験作。凄くいいです。
それと評論家の加藤周一さんのビデオもとても勉強になりますよ。
深層心理学に興味のない方、どんな方でも必ず何か感じると思います。
お堅い心理学とかでは全くない、人間とは何ぞや?という問いかけですね。
講演音声も面白いです。取りあえずno.1。続きはユーチューブのサイトでno.7まで聴けます。
河合隼雄講演 2007 篠山市 Hayao Kawai in Sasayama City
もの凄く面白い話。しかし声に独特の魅力があるなあ、この人。
自分探しについて、河合先生と親交のあった養老さんも面白い事仰ってます。(こちらは哲学的)
↑養老さんの言ってる「意識」の最新研究を一般向けに比較的解りやすく書いてある。
世界的心理学者と鬼才神経科学者の視点でこころを追い求めています。
↑
加藤周一先生。この方は吉本隆明さん(吉本さんも好きです。。)なんかに西洋かぶれと批判されたりもしていますが。ある意味その西洋から見た日本という意味で、核心に迫っていると思います。というかかぶれとかそういう垣根は関係ない人だった。これでどれだけ勉強になったかわかりません。。映像の方はやや高額ですが僕にとってはありがたい教材でした。というか何度見ても発見があります。
↑
脳と意識の最前線。特にラマチャンドランは好きで、幻支の研究を現象学の本で読んで知りました。
もう一方のネルソン氏は臨死体験という現象を包括的に科学的に見つめています。両方とも読みやすくて面白いです。
光の芸術家。
好きな写真家は何故かドイツ人に多い。。
サクッとひとり旅!
国内もアリ!
車旅には必需品!
↑
Breaking Bad。。。海外ドラマは僕も相当観てきましたがこれは凄かった。。いいのか?この脚本。。
日本じゃまず許されないであろう極限状態に突き抜けた設定。。(まあ創意工夫で、凌駕するような脚本は日本にもありますね)しかし、実にアメリカらしい。ドストエフスキーを彷彿とさせる極限状態の人間心理描写が素晴らしかった。途中シーズン3.4辺りでややペースダウンするもその後は一気に盛り上がります。
ソフトシェルでかさばらないし、高いブルーレイは必要ない、脚本重視作だからお買い得dvdで十分!
24以来の衝撃的な怪作でした。トラウマになりそうです。。
海外ドラマで英語のヒアリングに慣れたら次はこれ!
この自転車のタイヤ、スポークレスが素晴らしすぎる!ほしいい。
この旅でよく聞いた曲。古代からの魅惑的な誘いのよう。。
サティのグノシエンヌ1番。ピアノ曲ですがクラシックギターとの相性よしです。
これで毎朝一個しぼってお白湯をそそいでくいっと飲んでます。
レモンはデトックス効果があってインド、アーユルヴェーダ出も良いとされていてスーパーモデルのミラン・ダカーは毎日飲んでいるそう。僕は夏は常温ソーダで割ってみようと思ってます。
**********************************
FACE BOOKもやってます!!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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*ちなみに昔の記事は、何度も手直し修正を加えたりしています。機会があればまた読んでみてください。。
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日本を代表する現代芸術家。東京及びニューヨークを活動の拠点としている。作品は厳密なコンセプトと哲学に基づき作られている。8×10の大判カメラを使い、照明や構図や現像なども完璧な仕上がりは技術的にも評価されている。
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『Lightning Fields』
そういえば、画家ジャクソン・ポロックも自然をモチーフにあの独特な画風を完成させたとか。
つまり、フラクタルなんです。フラクタルとは自然界にある法則性の事。
「近似的なフラクタルな図形は、自然界のあらゆる場面で出現されるとされ(例:樹木の枝分かれ)、自然科学の新たなアプローチ手法となった。逆に、コンピュータグラフィックスにおける地形や植生などの自然物形状の自動生成のアルゴリズムとして用いられることも多い(フラクタル地形など)。」
*WIKI
解り易く言うと、木の枝の形状って先端を拡大すると同じデザインが見えて、その先端をまたよく見ると同じデザインになっていて。。。っていう法則性のことです。
このエレクトリックの軌跡を観た時こんなことを考えました。杉本さんは自身で何度も実験し電極棒を開発。この画像はなんとフィルムに電気を焼き付けてプリントしたものだったのです。カメラという媒体を通さずにプリントする。うーん面白い。彼はある意味、写真家ではないのかもしれません。しかしながら、皮肉にも写真を発明した一人のタルボットの実験を引き継ぎ、導かれるように偶然同じような電極棒を開発し、作品作りを続けているそうです。
「海景」シリーズ
このシリーズは記憶を最も遡ったとき、浮かんだ風景がコンセプトだそうです。U2のボノも杉本さんの大ファンらしく、2009年のU2のアルバムジャケットに使用。お金のしがらみを嫌った杉本さんは、友情の崩壊を危惧し、ボノと原始的な物々交換を提案!(笑)U2の楽曲の使用権と交換にこの作品をあげたとか。。凄いいい話。
因みに、僕の最も遡った記憶は。。マンホール。。0歳から突っ込まれた保育園の柵網越しに見た、マンホールです。一人で柵飛び越えて冒険してみたい!という好奇心の記憶。。
原美術館「杉本博司 ハダカから被服へ」展2012
ポートレート 蝋人形を撮影したシリーズ。
「生者と死者の境界線はどこにあるのか」
アーキテクチャシリーズ
「現実が介入する以前の風景に、降り立つ事は可能か」
シアターシリーズ
光学ガラスで出来た五輪塔。
「答えは絶対に解らないという設定の中、我々は探究装置のようなものだけ与えられ、そこに放り込まれあがいている」
*サルトルの言葉、「我々は自由の刑に処されている」を思い出します。
非常に多彩な活動を並行して行っており、能や伝統芸能にも興味があるようで、氏の凄いところは舞台や衣装デザインなどを全部自分で作ってしまうところです。世界的な業績に反して、日本ではあまり知られていないようですが。不思議でなりません。
こんなの見つけました。このドキュメンタリーは見てなかった。
↑
音楽の渋谷慶一郎氏は、杉本さんのアーキテクチャーシリーズに触発され作曲。非常にタイトなスケジュールのなか作ったとか。対象をぼかす手法を音楽で実験し、ピアノの打鍵(アタック)音をあえて取り去り、伸びていく音を本質と捉え、一切何も考えず構築。それでも音楽は成立するのか?実験作。凄くいいです。
それと評論家の加藤周一さんのビデオもとても勉強になりますよ。
深層心理学に興味のない方、どんな方でも必ず何か感じると思います。
お堅い心理学とかでは全くない、人間とは何ぞや?という問いかけですね。
講演音声も面白いです。取りあえずno.1。続きはユーチューブのサイトでno.7まで聴けます。
河合隼雄講演 2007 篠山市 Hayao Kawai in Sasayama City
もの凄く面白い話。しかし声に独特の魅力があるなあ、この人。
自分探しについて、河合先生と親交のあった養老さんも面白い事仰ってます。(こちらは哲学的)
↑養老さんの言ってる「意識」の最新研究を一般向けに比較的解りやすく書いてある。
世界的心理学者と鬼才神経科学者の視点でこころを追い求めています。
↑
加藤周一先生。この方は吉本隆明さん(吉本さんも好きです。。)なんかに西洋かぶれと批判されたりもしていますが。ある意味その西洋から見た日本という意味で、核心に迫っていると思います。というかかぶれとかそういう垣根は関係ない人だった。これでどれだけ勉強になったかわかりません。。映像の方はやや高額ですが僕にとってはありがたい教材でした。というか何度見ても発見があります。
↑
脳と意識の最前線。特にラマチャンドランは好きで、幻支の研究を現象学の本で読んで知りました。
もう一方のネルソン氏は臨死体験という現象を包括的に科学的に見つめています。両方とも読みやすくて面白いです。
光の芸術家。
好きな写真家は何故かドイツ人に多い。。
サクッとひとり旅!
国内もアリ!
車旅には必需品!
↑
Breaking Bad。。。海外ドラマは僕も相当観てきましたがこれは凄かった。。いいのか?この脚本。。
日本じゃまず許されないであろう極限状態に突き抜けた設定。。(まあ創意工夫で、凌駕するような脚本は日本にもありますね)しかし、実にアメリカらしい。ドストエフスキーを彷彿とさせる極限状態の人間心理描写が素晴らしかった。途中シーズン3.4辺りでややペースダウンするもその後は一気に盛り上がります。
ソフトシェルでかさばらないし、高いブルーレイは必要ない、脚本重視作だからお買い得dvdで十分!
24以来の衝撃的な怪作でした。トラウマになりそうです。。
海外ドラマで英語のヒアリングに慣れたら次はこれ!
この自転車のタイヤ、スポークレスが素晴らしすぎる!ほしいい。
この旅でよく聞いた曲。古代からの魅惑的な誘いのよう。。
サティのグノシエンヌ1番。ピアノ曲ですがクラシックギターとの相性よしです。
これで毎朝一個しぼってお白湯をそそいでくいっと飲んでます。
レモンはデトックス効果があってインド、アーユルヴェーダ出も良いとされていてスーパーモデルのミラン・ダカーは毎日飲んでいるそう。僕は夏は常温ソーダで割ってみようと思ってます。
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| 2013-01-02 15:27
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